三峡クルーズと三国志の旅その1

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番外編
三峡クルーズと三国志8日間の旅
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通常のツアーではあまり行くことがない、赤壁(蒲圻)にも行っちゃう三峡クルーズの旅がスタート。三国志好きの私のテンションは人一倍高かった。
今回このJTBツアーに参加するのは約20人。ほとんどが50代以上のご夫婦で、あとは3人組のおじさんや一人旅らしいおじさん。ヤング組(笑)は私と友人だけだった。
添乗員さんがとってもかわいいお姉さんで、おじさん組も微妙にテンションが上がっていたように見えた。
まずは広州に到着。ここから国内線に乗り換えて成都へ行くのだが、とりあえず入国前にトイレを済ますことに…。
今まで「中国のトイレはドアがない」とか「とにかく汚い」という噂を耳にしていたので覚悟していたが、さすがは国際空港。トイレットペーパーはなかったものの、ドアもあるし清潔だった。
「この分なら旅行中、トイレで苦労しないかも…」など甘い思いが頭をよぎる私であった。
今回は団体ビザで入国のため、ビザの番号順に並ぶよう添乗員さんに言われ、自分の名前が呼ばれるのを待った。
その時、なんとな〜く嫌な予感がしたのだが、予感的中で私は「13番目」に呼ばれた。
…いや、別にキリスト教信者じゃないからいいんだけどさ…なんとなく不吉だよね。
お約束な展開に我ながら感心(?)しつつ、外国人用ではなくなぜか人民ゲートから入国。

ここで広州の現地係員と合流。成都までの国内線の出発時間が大幅に変更になり、8日目に観光する予定だった鎮海楼に今日行くことになった。
鎮海楼鎮海楼。五層になっている 本来このツアーで行くはずだった西漢南越王墓博物館が工事中で閉館のため、その代わり鎮海楼になったのだけれど、外観が「いかにも中国!」って感じで、中はクーラーもよくきいてたし、花嫁が乗る輿があったり最上階からの眺めも気持ちがいいし、私としてはこっちでも満足。
展示物の中に三国時代の呉君主・孫権が伝説の名剣『干将』欲しさに墓荒らし(?)して発掘したとかゆー調度品があって、権ちゃん好きの私は一人大ウケ。
鎮海楼の後は、ツアーのお約束・お土産物屋へ連れて行かれる。
ここの店員はかなり手強く、ストーカーのように私の後をついてきて「これ買え」「これがいい」だの口出してくる。
何度「見てるだけ!」と言っても次から次へと商品を薦めてきて、こっちが「いらない」と言い続けているといきなり「じゃあ何が欲しいんだ!」と逆ギレしてくる。
だから見てるだけと言ってるじゃんかよ…っ!
私がこの店員とバトルを繰り広げている間、友人はおじさんたちと休憩コーナーのテレビでサッカーW杯を観ていた。
そう、この時世間では日韓W杯が行なわれていたのだ。

お土産物屋を退散した後、空港近くで少し早めの夕食を取ってから成都へ向かうため空港へ。ライチが旬の時季なのか、ライチを買い込んだ人たちがたくさんいた。
…が、なぜが説明もなく2時間くらい待たされたあげく21時頃やっと飛行機が出発。これが中国なのか…。
結局この日ホテルに着いたのは24時頃。しょっぱなから濃ゆい1日が終了した。



成都といえば四川料理(辛い)やジャスミン茶。朝食のバイキングで朝っぱらから一口坦々麺を食べジャスミン茶を堪能した。
今日から一緒に行動する現地係員は重慶出身の王さん。バスの運転手はいしだ壱成をオヤジにした感じの風貌だったので、勝手に「いしだ」と命名。
このいしだ、かなりの飛ばし屋で荒っぽい運転をする。前方にトロい車がいると容赦なくクラクションを鳴らしまくるいしだ。…旅行中、事故が起きないとこを祈った。
今日の最初の目的地・パンダ飼育基地へ向かう途中、いきなり道の真ん中に倒れこんで助けを求めるオバチャンを目撃!どうやら無理やり道を横断しようとして車にぶつかった様子。しかしいしだはもちろん、この道を行き来する車の誰もがオバチャンをシカト。…い、いいのかっ?
冷や汗をかきつつ道を進むと、今度は赤い衣装を着た賑やかな団体さんを発見。
「あ、もしかしてこれって結婚式?」と旅行先で結婚式に出くわすのに憧れていた私はワクワク。 が、王さんの「あれは葬式です」の言葉に固まる。
中国では「天寿をまっとうできてよかったね」と笑って送り出してあげるのだとか…。
パンダ像パンダ飼育基地前のパンダ像 さて、パンダ飼育基地に到着。動物園みたいなのを想像していたけれど、実際は広大な公園を散策するような形で園内を回る。虫除けスプレー必須。
しばらく歩くと、ガラス張りの檻の中でモサモサと笹を食べるパンダ発見!しかしあんまり愛らしいものではない…。ひたすら食ってる。
その他、檻ではなく庭(?)に出ている夫婦パンダもいたが、とにかく食ってる。ちょうど食事時だったのか?
ただ、子パンダはとってもかわいかった。木に登ったり遊びに熱中する姿が愛らしい。
世話係りの人によると、子パンダの名前は「チャウチャウ」だという。2頭いたのでもう1頭の名前を尋ねると、こっちも「チャウチャウ」。
え?同じ名前なの?…とツッコミを入れると、いきなり世話係りに逆ギレされた。
この施設、なぜかクジャクやヤギが道を闊歩している不思議ワールドであった。出入り口で正体不明の肉を売っている屋台があったが…アレ、何の肉?
欲しかったパンダのぬいぐるみを買う時間もなく、次の目的地・武候祠へ。
武候祠は三国志の蜀の君主・劉備のお墓(恵陵)があり、丞相・諸葛亮を祀っている蜀ファンの聖地。しかしアンチ蜀の私にとっては「三国志グッズを買える場所」であった。諸葛亮の像そっちのけでお土産物屋を探しまくった。 それなのに、武候祠を案内してくれた三つ又眉毛のオジサンは、土産物屋を素通りし、恵陵の方へ行ってしまうではないか…!
結局三国志グッズは買えず、それを楽しみにしていた私のショックは大きかった。

心の傷が癒えぬまま、杜甫草堂へ。
杜甫草堂杜甫草堂。 詩聖・杜甫が住んでいた木々豊かな落ち着いた雰囲気の場所で、ここにある杜甫の像の手に触ると文学の才能が身につくと言われている。
ツアーの人たちがこぞって杜甫像の前で写真を撮っていたが、人と同じことをするのが嫌な私は、杜甫像の後ろに回り込み写真を撮って大満足。…が、肝心の杜甫像の手に触るのを忘れた。くはーっ!
お次は中国ツアーお約束の茶館へ連れて行かれる。個室に入ったとたんドアを閉められ、軽い軟禁状態に…。 お茶の注ぎ方やうんちくを聞きながら何種類かのお茶を試飲。飲んだ時は普通のお茶なのに、しばらくすると口の中が甘〜くなってくる「蘭貴人」というお茶が気に入ってしまった。
一通り説明が終わると、部屋の中にワラワラと店員が入ってきて、マンツーマンで接客開始。他のツアーの人たちにはお姉さんが接客しているのに、なぜか私と友人には仲村トオル似のお兄さんが担当。…罠だ。これは買わずにはいられない。(いや、どっちにしろ「蘭貴人」買おうと思ってたけど…)
ひと通りお茶を買って軟禁から解放された後、いよいよ三峡クルーズのスタート地点・重慶に向けて出発。350キロの道のりを約5時間かけて行く。乗り物酔いする私はこの長時間移動がとにかく不安で不安でしかたない。しかもバスは爆裂運転手いしだの運転…!
結果から言うと、酔い止め薬を飲んだおかげか酔わなかった…酔わなかったけど、ホントに高速道路?と疑いたくなる劣悪な道路に加え5時間ひっきりなしにクラクション鳴らしまくるいしだの荒い運転で、頭打ちーの、アザできーの…大変だった。
この状況の中、スヤスヤと眠っていた添乗員さんが超人に見えた。

途中ドライブインみたいな所でトイレ休憩。いきなり「これぞ中国トイレ!」と言わんばかりのドアなしトイレにぶち当たる。広州の空港がまともだったので油断していたため余計にひるんだ。
トイレの順番を待っている人から丸見え…っつーか待ってる人の目の前で用をたす。日本では考えられない状況だ。(後に知ったが、ドアが無くて向かいの人と対面できるのでニーハオトイレと呼ぶらしい)
トイレに便器はなく、高さ1メートルくらいの溝がある床をまたぐ形。溝の下には水が川のように流れているが、これは隣のトイレと繋がっているので、他の人の用たしたモノがこっちに流れてくる仕様と思われる。 かなり衝撃を受けたが、今思えばここのトイレはこのツアーの中でもかなりキレイな部類に入っていた。
初トイレショックを受けつつ再びバスに揺られ、夜になってようやく重慶に到着。重慶名物・火鍋ではなく、ツアーに登場するごく普通のメニューだった。添乗員さんと現地係員の王さん、いしだの3人は別テーブルで火鍋を食べていたが…。実は、王さんは火鍋に変更出来ると言ってくれたのだが、誰も火鍋がいいと言わなかったのだ…後から変更すればよかったと悔やんだ。
食事の後、レストランに併設されていたお土産屋さんのオヤジに捉まっているうちに私と友人、そしてツアーの数人が集合場所のバスを見失ってしまった。すると近くにいた地元民がバスの場所に連れて行ってくれたが、バスを覗くと運転手がいしだじゃない。明らかに違うバスだ。なぜ自信満々に案内する…?さらに違うと言っているのになぜ無理やり乗せようとする…?
そこにすかさず別のオヤジがやって来て、安っぽい重慶の地図を広げて「10元!」。
ま、迷って困ってる人間相手に商売かよ?
たかるオヤジにキレかけた時、添乗員さんが来てくれてなんとかバスに乗り込んだ。席についてホッと一息…しようとしたら、バスの窓を叩く音がする。
窓の外を見ると、さっきのオヤジがこっちに向けて地図を広げ、しつこく「10元!10元!」と叫んでい〜る〜。恐るべし、中華人民!

いろいろあったものの、なんとか今夜の宿泊先・海徳大酒店にチェックイン。今夜でいしだともお別れだ。ちょっぴり名残惜しい…。
ロビー横にある売店で中国のサッカー選手らしい人の怪しげな絵ハガキを買ったら、店員さんに「日本はサッカー強くてすごいね」と自嘲気味な笑みを浮かべながら言われた。中国はW杯で日本より遥か前に敗退していたのであった…。
なんとなくこっちが切ない気持ちになりつつ、長〜い2日目が終了。


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  パンダ像パンダ木に登る子パンダ武候祠内部諸葛亮の像杜甫像
 
   
   
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